何度でも、スミズミまで!
ボワレの作品ではこれが何と言ってもベスト1ではないでしょうか? 凝ったつくりになっているので、1回目はストーリーを追っかけてしまいがちでも、2回目、3回目と読んでいくうちに、みるみる彼の手法にとりつかれて行きます。フランス人の恋愛感覚をうらやましく思いつつも、なんだか新鮮な気持ちになります。この不思議な感覚を言うならば、『都会にいる日常から飛び出して、緑いっぱいの山で夜空を見ている』ようなすがすがしさでしょうか? 夜中に好きなお茶を飲みながら、浸って読む漫画です。
傑作!
短篇集。この本の約半分を占める中編作品「半分旅行」がすごく面白いつくりになっていて傑作です。
何度読んでもおいしい。
新作『ゆき子のホウレン草』を読んだあと、この本を手に入れました。 以前、朝日新聞に連載されていた「フレデリック・ボワレの今様生態図鑑」が好きだったので、この連載が加筆・抜粋されて「ニッポン女性図鑑」として収録されているのはうれしい驚きでした。 その他の短篇も、読むたびに新しい発見があるものばかりで、作者の芸の細かさ、奥の深さを感じずにはいられません。 また、日本向けに描かれた作品とフランス向けに描かれた作品が集められているため、本の構成もどちらの表紙からでも読めるようになっていて、これもおもしろい趣向だとおもいます。 フランス向けに描かれた「半分旅行」という作品は、1995年、つまり前回の大統領選の投票日が舞台になっています。選挙自体が作品のテーマではありませんが、いまだからこそ、以前とは違った読み方ができるかもしれません。 何度読んでもおいしい、これはそんなスルメのような本なのです。
美術出版社
JAPON―Japan×France manga collection 泡日
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