英語は勉強しなくてはならない。でもアメリカの言語だと思うと癪(しゃく)に障る。――そんな日本人に向かって「私たちは敵国の言葉を覚え、もって彼らに対抗するしか道はない」と呼びかけ、国際舞台で自分の意見を堂々と主張し、議論を交わす手段としての英語を論じるのが本書である。著者はユニークな人類学者として、また国際ペンクラブの理事として、国際会議や書籍を通じて自らの考えを発信してきた。しかし実のところ英語を本格的に始めたのは30歳を過ぎてからであり、その英語力は自分流の「恥かき英語(へそ曲がり英語)」を貫いた成果であるという。英語が日本語化して何が悪い、とにかく自分流の英語で世界に意思表示すればいいのだ、との信念だ。 本書は、英語の洗礼を受けたオーストラリア赴任時代をつづる【修行編】、文化の違いや差別を逆手にとって英語力を鍛える【遍歴編】、そして会議での効果的な表現を教える【会議の英語編】から構成されている。ビジネス、教育、遊び、政治などさまざまな場面において、度胸と工夫で相手に自分を認めさせ、尊敬・信頼を得るに至った数々の体験は、海外との交渉や会議に臨む人を鼓舞するだろう。 幾度国際舞台に立っても、発言時は具合が悪くなるほど緊張する。それでも「止むにやまれぬ心の底から湧きあがってくる、抑えがたい好奇心、衝動」が、発言へと駆り立てるのだと著者は述べる。この熱さこそが、「ホリ式英語」の真髄と感じた。(佐々木順子)
度胸を学びたい上級者、モチベーションを高めたい中級者向けですね
豪放磊落な著者の英語人生が、ざっくばらんに語られた本です。ぎりぎり真剣勝負だったであろうような行き詰る場面も、肩の凝らない読みやすさ重視(?)で、少々物足りなさも感じます。しかし、それはくどくど語らない著者のスタイルなのかもしれませんね。
中近東ラウンドテーブルでI hope this is the only time you two ignite each other.などという、あり得ない(?)きついジョークが言えるのも、著者が日本人離れした度胸をしていればこそでしょう。
英語そのものより、著者の度胸を学ぶために、お勧めの一冊です。また、英語力を武器にこんな活躍ができるんだということも教えられました。世界各国の潤滑油となって、いい仕事してますね!!
中身はいいんだけど…
著者の海外経験から、学校では学ぶことのできない 表現の微妙なニュアンスを学ぶことができる、貴重な本です。 ただ、何なんですか、この表紙は?? ムチやロウソク、魚…。まったく意味がわかりません。 内容だけなら星5つですが、表紙でマイナス1です。
今からでも遅くない?!国際舞台へ!!!
英語はどんなに一生懸命勉強しても、どうぜネイティブのように喋れるようにはならない・・・途中で投げ出すのに充分な理由ともなり得るこの事実を、正面から受け止め、出発点にした著者は潔い。知っていると便利な表現、ビジネス会話での決まりごとなど、小手先のワザを紹介している本ならいくらでもある。しかし、恥をかいた自らの体験を披露し、どのように英語を勉強したのか、英語を使って何ができるのかを示してくれる本は貴重だと感じた。 30歳を過ぎてからでも遅くない、ジャパニーズ・イングリッシュでも通じる、肝心なのは中身さ、と読者の肩を叩いて勇気を与えてくれる一冊でした。
日経BP社
笹まくら (新潮文庫) シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ 打ちのめされるようなすごい本 パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 (文春文庫)
|